「子どもの日」は従来、男の子のための行事と認識されていますが、最近では女の子の家庭でも子供の日をお祝いすることも当たり前になってきました。
歴史を深くさかのぼれば、男の子・女の子など性別関係なくお祝いするのが正しい解釈とも考えられています。
子供の日には自宅でお祝いするご家庭も多いと思いますが、どんなメニューを出せば子供が喜ぶのかを悩んでしまう人も多いと思います。
この記事では、
- 子供の日は一般的にどんなものを食べるのか?
- こどもの日の食事パーティーにピッタリなメニュー
- 子供が喜ぶ人気料理のレシピ
をご紹介していきます!
こどもの日の習慣で食べられているもの
子どもの日によく食べられている「ちまき」や「柏餅(かしわもち)」は、伝統的に食べられている理由・由来があります。
柏餅
端午の節句やちまきは中国に由来しますが、柏餅は日本独特のものです。
柏餅を子どもの日に食べるのは、柏の葉が「新芽が出るまで古い葉が落ちない」ことに由来しています。
昔の人々は「子ども(新芽)が生まれるまで親(古い葉)は死なない」つまり「家系が絶えない」と考え、縁起の良い食べ物となったのです。
ちまき
子どもの日に「ちまき」を食べるのは、古代中国の風習に由来しています。
中国の王族であった屈原(くつげん)という人物が、地位を失ったことを悲しみ、川に身を投げたのが5月5日。
人々は屈原の死を悲しみ、ちまきを川に投げ入れて弔いました。
その後も人々は、5月5日になると邪気払いのためにちまきを食べるようになったと伝えられています。
こどもの日や七夕に!子どもが好きな食べ物ランキング
最近の子どもたち世代はどんな食べ物を好んでいるんでしょうか。改めて深く考えてみると悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
特別な日だからこそ、普段は出さない料理を出したくなる気持ちもありますが、最も子供が喜ぶメニューを改めて認識しておくことも大事です。
ぐるなびが実施したアンケート調査によると、平成生まれ(平成18~24年生まれ)の小学生が好きな食べ物・デザートのランキングは以下のようになっています。
<小学生が好きな食べ物ランキング>
1位:カレーライス
2位:寿司
3位:からあげ
4位:ハンバーグ
5位:ポテトフライ
<小学生が好きなデザートランキング>
1位:アイスクリーム
2位:プリン
3位:チョコレートケーキ
4位:ショートケーキ
5位:イチゴ
“平成生まれの子どもを持つ親”である私から見ても、この結果は「まさに予想通り!」といえる内容でした。
子どもが大好きな定番料理やデザートばかりが並んでいますね。
子どものお祝いごとなので、できるだけ子どもが好きなものを作ってあげたいですよね。
参考サイト:ぐるなび
子どもの日のお祝いにはどんな料理がおすすめ?
子どもの日のパーティー料理には、子どもが好きで縁起も良い「お寿司」や、由来のある「ちまき」などは、やはりおすすめです。
おかずには、子どもの好きなからあげや、食べやすいミニサイズのハンバーグなどもよいですね。
デザートには、5月が旬の「イチゴ」を使ってプリンやケーキなどを作ると華やかになり、子どもにも喜ばれます。
また、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒にお祝いする場合は、ご年配の方が食べやすい和食のおかずなども組み合わせるとよいでしょう。
次の項目からは「子どもの日のおすすめ料理レシピ」をご紹介していきます。
こどもの日におすすめのメイン料理・食べ物レシピ
子どもの日におすすめのメイン料理をご紹介!
ちらし寿司
こどもの日のごちそうといえば「ちらし寿司」や「いなり寿司」が人気です。
出前で注文するのも良いですが、普段から自宅にある食材で作れたりもします。
食べたい具材を自由に入れられるのも「ちらし寿司」の魅力です。
おすすめレシピ
【酢めし】
・ご飯 2合
【合わせ酢】
・酢 60ml
・砂糖 大さじ3
・塩 小さじ3
【具材】
・錦糸卵
卵 2個
塩 少々
砂糖 小さじ1
・しいたけ6個 にんじん1/2本
しょうゆ・酒・みりん…大さじ1
砂糖…小さじ2
水…150cc
・いくら
・エビ
・絹さや
・サーモン
・オクラ(輪切り)
・アボカド
※すべてが無くてもOK。食べたい食材だけ、それぞれお好みの量で!
- まずご飯を炊く。カップなどで合わせ酢の材料をすべて混ぜる。
- しいたけと人参を細切りにする。味付け調味料と一緒に鍋に入れ、水分がなくなるまで煮る。
- 卵を溶いて、弱火で温めたフライパンで薄く焼く。卵が固まったら、まな板の上に3つ折りにして細切りにする。
- エビがある場合は、湯通しする。サーモンがある場合は、薄切りにして食べやすいサイズにカット。
- 絹さやがある場合は、1分程度レンジで加熱しておく。
- ごはんが炊けたら、合わせ酢と混ぜる。
- 酢飯を皿に盛り付けて、錦糸卵・椎茸・人参・エビ・サーモン・絹さや・いくらを盛り付けて完成!
手羽元のからあげ
骨付きで豪華見えする手羽元のからあげです。2度揚げして中まで火を通し、カラッと仕上げます。
- 手羽元 8本
- 片栗粉・揚げ油 適量
- 調味料【しょうがすりおろし 小さじ1、 醤油 大さじ3、 酒 大さじ1】
- ボウルに調味料を入れて混ぜ、手羽元を加える。上下を返しながら全体に下味がつくようにして、30分以上おく。
- 手羽元の汁気を切って片栗粉を薄くまぶす。
- 揚げる時は、火通りが良くなるように2回に分けて4本ずつ揚げる。まずは4本を中温の揚げ油に入れる。菜箸で返しながら4~5分揚げて一旦取り出す。残り4本も同じように揚げる。
- 揚げ油を高温にして、先に揚げた4本を入れ、こんがりと揚げて取り出す。残り4本も同じように揚げる。
簡単ちまき風おこわ
蒸し器を使わずに炊飯器で手軽に作る、ちまき風のおこわです。
竹の皮がない場合は、そのままおにぎりなどで食べてもOKです。
- もち米 1合
- 米 1合
- 焼き豚 150g
- 干しシイタケ 3枚
- 調味料【オイスターソース・醤油・砂糖 各大さじ1、鶏ガラスープの素 小さじ2、 ごま油 小さじ1】
- もち米を洗い、1時間以上吸水させてザルに上げ、30分おく。
- 干しシイタケは水で戻して石づきを取り、細切りにする。焼き豚は1cmの角切りにする。
- 米を研いでもち米とともに炊飯器の内がまに入れる。干しシイタケのもどし汁と調味料を入れて混ぜる。水を2合の目盛りより少し少な目まで加える。(炊飯器におこわの目盛りがある場合はそれに従いましょう。)焼き豚とシイタケも加えて炊く。
- 炊き上がったらしゃもじで全体を混ぜ、竹の皮があれば包む。
こどもの日におすすめのデザートレシピ
子どもの日におすすめのデザートを2品紹介します。
イチゴプリン
見た目もかわいい、イチゴソースをかけたプリンです。
- 牛乳 200ml
- 生クリーム 100ml
- 砂糖 20g
- ゼラチン 5g
- 【イチゴソース材料】イチゴ 12個、砂糖 大さじ3、レモン果汁 少々
- 【飾り用】イチゴ・ブルーベリー・あればミントの葉 各適量
- プリンを作る。ゼラチンは水大さじ1でふやかしておく。
- 鍋に牛乳と砂糖を入れ、沸騰しないように弱火で温めて砂糖を溶かす。
- 火からおろし、ふやかしたゼラチンと生クリームを加えて混ぜる。
- 粗熱が取れたら器に入れて冷蔵庫で冷やし固める。
- イチゴソースを作る。イチゴを4等分に切って鍋に入れる。
- 砂糖とレモン果汁も加えて火にかけ、煮立ったらアクを取る。
- イチゴをヘラで潰しながらソースが煮詰まるまで加熱し、火を止めて冷ます。
- 4の上に7をかけて、生のイチゴやブルーベリーを飾り、あればミントの葉も飾る。
チョコとイチゴのカップケーキ
子どもが好きなチョコ味のカップケーキです。粉砂糖をかけて、旬のイチゴものせると華やかになります。
- 薄力粉 40g
- ベーキングパウダー 小さじ1/4
- 塩 少々
- バター(食塩不使用) 100g
- ココアパウダー 20g
- 砂糖 100g
- 卵 2個
- イチゴ 3個
- 粉砂糖 適量、
- バターを1cm角に切り、室温に戻す。卵も室温に戻す。薄力粉、ベーキングパウダー、塩はあわせてふるいにかける。
- バターをボウルに入れて泡立て器で混ぜ、クリーム状にする。
- ココアパウダーを加えて混ぜ、砂糖を加えてさらに混ぜる。
- 溶きほぐした卵を少しずつ加えながら混ぜる。
- ふるっておいた粉類を加え、ゴムベラに持ち替えてよく混ぜる。
- 紙カップを入れた型に、8分目くらいまで均等に生地を入れる。
- 160℃に余熱したオーブンに入れ、30分焼く。
- 型から取り出して、網の上にのせて冷ます。
- 粉砂糖をかけて、半分に切ったイチゴを飾る。
オイシックスで買える子どもの日におすすめの商品
宅配通販のオイシックスでは、子どもの日にふさわしい商品を購入することができます。
・昔懐かしい味わい 手作りかしわ餅
冷凍品で、自然解凍で食べることができます。
3個入 367円 (税込)
・笹薫る 手巻きちまき
こちらも冷凍品で、自然解凍で食べることができます。
3本入り 486円(税込)
子供の日の由来や食べ物を知って楽しもう!
冒頭でも触れましたがゴールデンウィーク真っ只中の5月5日は「子どもの日」男の子の節句です。
私が子どもの頃(平成初期)は、近所の家でもたくさん鯉のぼりが立てられていて、柏餅を食べるのが習慣でした。
今の我が家では、鯉のぼりこそ立てられませんが、子どものために毎年食事会をしています。
昔から誰もが知っている「子どもの日」ですが、その由来や習慣の意味については、あまり知られていません。
グローバルな時代だからこそ、日本の文化の意味を知り、子どもに伝えてあげることは子どもにとってもきっと役立ちます。
子供の日の由来・もともとは中国の邪気払いの行事
まずは子どもの日の由来についてご紹介します。
子どもの日は、もともとは中国で菖蒲(しょうぶ)を使って邪気払いをする行事でした。
「端午の節句」と呼ばれ、年齢や性別とは無関係。
その後、稲作の国だった日本では、田植え前の行事と混ざり合うようになりました。
やがて武士が権力を持つようになると、
「菖蒲」→「勝負」「尚武」
とかけあわせて、男の子の成長と出世を願う行事へと変わっていきました。
菖蒲は香りが強く、長くて先がとがった形をしているため、厄除けになると言われています。
子どもの日の食事会には、菖蒲の葉で箸置きを作ってみるのも素敵ですね。
どうして子供の日は5月5日なの?
子どもの日は「端午の節句」とも呼ばれます。
端午の端は「はじめ」を意味し、午は「午(うま)の日」を意味します。
端午は、季節の変わり目である5月の午の日を指して呼ばれていました。
やがて、中国で縁起が良いとされる「奇数」が重なる5月5日が、端午の節句になりました。
5月5日が「子どもの日」になったのは、昭和23年からです。
こどもの日の兜(かぶと)や鯉のぼりの意味
子どもの日は男の子の武運や成長を願う行事のため、「兜(かぶと)」が飾られます。
では、鯉のぼりを立てるのは何のためでしょうか。
かつて武家では、端午の節句になると「家紋」付きののぼりが立てられていました。
しかし、町人や商人の家庭では、武家のような家紋付きののぼりを立てることはできません。
そこで考え出されたのが、立身出世の縁起物だった「鯉」でのぼりを作ることでした。
鯉のぼりを立てることで、男の子の成長や出世を願ったのですね。
鯉のぼりや兜にはこんな由来があったんですね~
まとめ
子どもの日の由来と「子供の日のおすすめ料理」についてまとめました。
要点をまとめると
- 「こどもの日」は古代中国の邪気払いの行事から、男の子の成長を願う日本の行事へと変化した祝日
- 中国から伝わったちまきや、日本独自の柏餅は、昔から端午の節句に食べられていたもの
どうして子どもの日は5月5日なのか、鯉のぼりを立てるのは何のためなのか、どんな料理がふさわしいのかなど、子どもの日の由来や食べ物のことを知ると、子どもの日がもっと楽しく豊かな1日になります。
是非お子さんたちにも教えてあげてください♪
一方、子供の日はGW中でもあるので、お母さんお父さんもゆっくりしたい時期でもあります。
自宅に食材がない時や、買い出しに行く時間が無い場合はデリバリーに頼るのもおすすめです。
GWといえども仕事に出かける世帯も多いと思います。そんなご家庭は特に活用してみてください。
ピザやお寿司なども子供が大好きな料理の定番です。
喜んでくれるなら無理に手作りしなくても、「なに食べようか?」と一緒に考えるのも子供の楽しみに繋がります。
無理して「ちまき」や「柏餅」を作らずとも、子供の日の楽しみ方はそれぞれ。
一緒にいることが大事なので、各家庭ごとの志向で楽しい一日を送ってみて下さい!