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防災食をローリングストックしよう!備えたい食品リスト&費用

自然災害が多発する昨今は、家庭でできる防災対策として、防災食の「ローリングストック(循環備蓄)」が推奨されています。ローリングストックは、いわば食糧や備品の買い置きであり、誰もができることです。災害において、「自分は大丈夫だろう」という根拠のない安心感は当てにはなりません。今すぐできるローリングストックを始めましょう!

防災食、備えていますか?

防災食の備えはできていますか?

自然災害の多い日本では、ライフラインがストップした時に備えて、家庭での水や食糧の備蓄がすすめられています。

しかし、充分な備えをしている方は意外と少ないのではないでしょうか。

「スミセイ・我が家の防災アンケート2019」によると、「我が家の防災対策の自己評価」は平均で34.6点と、かなり低い数字になっています。

また、家庭の防災対策で「1年以上前から実施していること」は「特になし」が約半数、「この1年間で新たに実施したこと」も「特になし」が約半数でした。

2018年は日本各地で大規模な地震や豪雨災害が発生しましたが、それでも防災対策をしていない方は多いようですね。

中でも防災食の備えは、「つい後回しにしてしまう」「何を備えたらいいか分からない」という方が少なからずいるようです。

けれども実は、日常の買い物や心がけで、防災食の備えをすることは充分に可能です。

それが「ローリングストック(循環備蓄)」という方法です。

今回は、今すぐ始められるローリングストックや、備えておきたい食品とキッチン用品のリスト、費用などについて分かりやすく紹介します。

非常食はローリングストックがおすすめ!

ここでは、防災食の備えにおすすめのローリングストックついて紹介します。

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、普段から食糧を多めに備蓄しておき、定期的に食べたらその分だけ補充して、常に一定量の食糧をストックしておく方法です。

非常食を「非常時だけのもの」と捉えるのではなく、食べ慣れたものを非常時に使えるように常備しておき、消費しながら買い足していくのがローリングストックです。

ローリングストックのメリット


ローリングストックには次のようなメリットがあります。

・非常時でも食べ慣れているものが食べられる
・食品の賞味期限切れを防ぐことができる
・防災意識を持つことができる
・「非常時専用食品」を買い揃えるよりも安い

被災時は強いストレスがかかり、一時的に食欲が落ちる方が多いと言われています。

そのような時は、「食べ慣れているもの」や「好きなもの」を食べることが、安心やストレスの軽減につながります。

また、備蓄した食糧を普段の食事に活用することで食品の賞味期限切れを防げる他、定期的に食糧を買い足すことで防災意識を持つこともできます。

防災対策にかかる費用を安く抑えられるのもメリットです。

たとえば、非常時専用食品として知られるアルファ米は1食300円前後、缶詰のパンは1食400円前後が相場です。

こうした非常時専用食品は、賞味期限が3~5年と長いものが多く、便利ですが、これらだけで非常時に備えようとすれば、やはりコストがかかります。

ローリングストックでは、非常時専用食品だけでなく、いつも買っている乾麺や缶詰、乾物、インスタントスープ、レトルトカレーなどが食糧の備蓄になります。

ローリングストックをおすすめしている企業・店舗

ローリングストックは政府が推奨している他、店舗では「無印良品」や「イオン」もローリングストックをおすすめしています。

無印良品では、カセットコンロや人気シリーズのレトルトカレーなどを「もしものごはん」として備えることを推奨しています。

イオンでは、トップバリュの豊富な商品展開から、レトルトおかゆや缶詰、ドリンクゼリーなど、ローリングストックに役立つほとんどの食糧を揃えることができます。

非常食・ローリングストックは3日分でOK?今の目安量とは


非常食は何日分くらい備えれば良いのでしょうか?

以前は、非常食の備えは「3日分」が目安と言われていましたが、最近は、大規模災害発生時には「1週間以上」の備蓄が望ましいという声があります。

7日分以上の食糧を備蓄するのは難しそうな気もしますが、冷蔵庫や冷凍庫の食材も含めると、可能な量といえるのではないでしょうか。

停電時に備えてクーラーボックスや保冷剤を備えておけば、生鮮食品を一時的に保冷しながら優先的に食べることもできます。

また、生活に欠かせない飲料水の必要量は、1人あたり1日3リットルが目安と言われています。家族の人数と照らし合わせて必要量を見てみましょう。

必要な飲料水の備蓄量(一人あたり1日3リットル必要とした場合)

3日分 7日分
1人分 9L(2L×5本) 21L(2L×11本)
2人分 18L(2L×9本) 42L(2L×21本)
3人分 27L(2L×14本) 63L(2L×32本)
4人分 36L(2L×18本) 82L(2L×41本)

 

スーパーやアマゾン通販で普通に買える非常食リスト

ローリングストックにおすすめの食品リストがこちらです。

どれもスーパーや通販サイトなどで購入できる身近な食品です。

・水
・主食……食べ慣れた米類、麺類など。
・缶詰……主菜や副菜にできる魚缶、総菜缶など。
・インスタントスープ……温かいスープはストレス対策になる。
・乾物……食物繊維などの補給にわかめ、切り干し大根など。
・お菓子……甘いものや好きなお菓子がストレス対策になる。
・野菜ジュース……野菜代わりに飲む他、アレンジ料理にも使える。
・ドライフルーツ
・レトルトカレー
・栄養機能食品……栄養補給にカロリーメイト、サプリメントなど。

避難生活での食事は炭水化物に偏りやすくなります。

栄養バランスを考えて、たんぱく質が補える魚缶や、食物繊維が補える乾物、野菜ジュースなども揃えておくと役立ちます。

手軽に食べられる栄養機能食品や、嗜好に合うお菓子、レトルトカレー、ドライフルーツなどもあると便利です。

また、ご家庭によっては次のような食品も備える必要があります。
・乳幼児のいるご家庭なら液体ミルクやレトルトの離乳食・おやつなど
・高齢者など、介護が必要な方がいるご家庭ならレトルトの介護食など
・アレルギーがある方はアレルギーに配慮したレトルト食品など

市販されているミネラルウォーターの賞味期限は通常、1~2年のものが多いようです。

「保存水」であれば5年~10年以上保存できるものもありますが、割高になります。

「サントリー 南アルプスの天然水 2L×9本」
価格:1,245円
日本人が飲み慣れている軟水のミネラルウォーターです。

米類

米類は普段購入しているお米のストックの他、レトルトご飯やレトルトおかゆなどがローリングストックに役立ちます。

「サトウのごはん 北海道産ななつぼし 5食パック」
価格:489円
常温保存可能なレトルトご飯です。賞味期限は製造日から10か月です。
調理方法は、電子レンジで加熱する他、熱湯で容器ごと温めることもできます。

缶詰

缶詰も長期保存ができて便利な食品です。魚缶や総菜缶、トマト缶、やきとり、コーン、フルーツなど、好きな食材の缶詰をストックしましょう。

「伊藤食品 美味しい鯖水煮 190g×4缶」
価格:1,037円
サバの水煮缶はそのまま食べられる他、炊き込みごはんやパスタなどのアレンジ料理にも使えます。

インスタントスープ

お湯を注ぐだけで温かい食事が摂れるインスタントスープも、ローリングストックに役立ちます。味噌汁や野菜スープ、ポタージュスープなど、好きな味を常備しましょう。

「クノール ふんわりたまごスープ 5食入」
価格:291円
フリーズドライのインスタントスープです。

乾物

わかめや切り干し大根、のり、とろろ昆布などの乾物は、避難生活で不足しやすい食物繊維などの栄養を補うことができる他、料理のバリエーションも増やせます。

「リケン ふえるわかめちゃんカットわかめ国内 11g」
価格:216円
安心の国産わかめです。

乾麺

そうめんやうどん、そば、パスタなど、主食になる乾麺もあると便利です。

「小豆島手延素麺 島の光 (2kg(50g×40束)約20食分)」
価格:2,480円
茹で時間が短いそうめんは、避難生活でも活用しやすい食品です。
のどごしが良く、食欲がない時でも食べやすいのもメリットです。

お菓子

チョコレートやビスケット、あめ、羊羹などの甘いお菓子類は、避難生活でのストレス軽減につながります。
「ネスレ日本 キットカットミニ人気アソート3袋パック」
価格:969円
人気の3種類「キットカット」「大人の甘さ」「大人の甘さ抹茶」のセットです。

野菜ジュース

野菜ジュースやトマトジュースは、避難生活での野菜不足の解消や、アレンジ料理づくりに役立つ食品です。

「カゴメ 野菜一日 これ一本 200ml×24本」
価格:1,790円
30品目の野菜350gを1本に凝縮しています。

ドライフルーツ

自然な甘みが楽しめるドライフルーツは、避難生活で不足しやすい食物繊維もたっぷり含まれています。

「ポッカサッポロ サンスウィート プルーン チャック付 240g」
価格:469円
砂糖・保存料不使用のドライプルーンです。開封後は要冷蔵。

レトルトカレー

レトルトカレーも重宝する食品です。熱湯やレンジで温めるタイプの他、温めなくても食べられるタイプもあります。

「S&B 噂の名店 バターチキンカレー お店の中辛 200g×5個」
価格:1,241円
本格的なバターチキンカレーが自宅で味わえると人気の商品です。
調理方法は袋のまま熱湯で温めるか、容器に移してラップをして電子レンジで温めます。

栄養機能食品

栄養の偏りが気になる時は、カロリーメイトやサプリメントなどの栄養機能食品を活用するという方法もあります。

「大塚製薬 ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル 120粒」
価格:1,781円
12種類のビタミンと7種類のミネラルを補えるサプリです。1日1粒目安。

非常時に備えておくべきキッチン用品リスト

ローリングストックは食糧だけでなく、キッチン用品などの備品にも当てはめて考えることができます。
非常時に備えておくと役立つキッチン用品リストは次の通りです。

・カセットコンロ&カセットガス
・卓上IHクッキングヒーター
・クーラーボックス
・保冷剤
・紙皿、紙コップ
・割り箸
・サランラップ
・手指の消毒剤

ガスや電気が使えない時の加熱調理には、カセットコンロがあるととても重宝します。
電気が使える時には、卓上IHクッキングヒーターも使えます。

複数の熱源を持っておくと、より安心です。
私の自宅にもカセットコンロと卓上IHの両方があります。

クーラーボックスや保冷剤は、停電時に生鮮食品を一時的に保冷するのに役立ちます。
水道水が使えない時は、洗う必要のない紙皿や紙コップ、割り箸が活躍します。

普通のお皿でも、ラップを敷いてから料理をのせると、ラップを取り替えるだけでお皿洗いが不要になります。

手が洗えない時のために、手指の消毒剤も常備しておくとよいでしょう。
割り箸や紙皿、サランラップ、手指の消毒剤はコンビニなどで手軽に買い揃えることができます。

カセットコンロ
「イワタニ カセットフー 達人スリム 【うす型コンロ / 高さ74mm】 CB-AS-1」
価格:3,500円
スリムで場所を取らないうす型のカセットコンロです。

カセットガス
「イワタニ カセットガス オレンジ 3本組 CB-250-OR」
価格:1,020円

卓上IHクッキングヒーター
「アイリスオーヤマ IHクッキングヒーター 1000W ブラック IHK-T36-B」
価格:3,978円
マグネットプラグ式で5つの安全機能も付いたIHコンロです。

クーラーボックス
「Oittm ソフト クーラーボックス 大容量 30L」
価格:2,677円
30Lの大容量でも折りたためるので、保管場所を取りません。保冷と保温に使える2WAYです。非常時だけでなく、キャンプやお花見、運動会など幅広く使えます。

保冷剤
「ロゴス(LOGOS) 保冷剤 倍速凍結・氷点下パックM 長時間保冷」
価格:980円
強力な保冷力・持続力のある保冷剤です。バーベキューなどアウトドアにも使えます。

非常食・ローリングストックの置き場所はどこにすべき?


しっかりと食糧や水を備えようと思っても、その置き場所には迷いますよね。
特に水は、ある程度のスペースが必要です。

緊急で自宅の外へ避難する場合の「非常用持ち出し袋」の置き場所は、玄関などすぐに取り出せる場所にしましょう。

その他の食糧の備蓄は、キッチンの食糧置きスペースに保管し、収納しきれない水は、クローゼットやベッドの下などの開きスペースを活用するのも手です。

我が家では、飲料水のペットボトルをクローゼットに積み重ねて保管しています。その際、賞味期限が近いものを上の段に置いて、期限切れになる前に飲むようにしています。

ローリングストックで作る防災食の料理レシピ

ローリングストックの食材を使って簡単にできるレシピを紹介します。

トマトジュースとツナのリゾット


食欲がない時でも食べやすく、体が温まるやさしいメニューです。

材料(1人分)

ツナ缶(小) 1缶
レトルトパックご飯 1パック
トマトジュース(無塩) 200ml
コンソメ 1個、 好みで黒胡椒 少々

<作り方>

  1. レトルトパックご飯を加熱する。(加熱方法は商品の調理方法を確認しましょう。)
  2. 鍋にトマトジュースを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にしてコンソメ、1のごはん、ツナ缶を加える。
  3. ごはんを軽くほぐしながら水分が少なくなるまで煮る。
  4. 器に盛り、好みで黒胡椒を散らす。

 

非常時・災害時の食中毒予防のポイント

通常の生活でも食中毒にかかると大変な思いをしますが、被災時の食中毒はさらにつらいものになると考えられます。

在宅避難時の食中毒を予防するには、
・手洗いや手指の消毒を徹底する
・腐敗が少しでも疑われるものは食べない
・作ったものはすぐに食べ切るか、すぐに冷まして冷蔵保存する
などを意識しましょう。

まとめ

防災食・ローリングストックについて見てきました。

食糧を多めに買い置きし、定期的に消費して買い足すのがローリングストックです。

常に一定量の食糧を確保できるので、いざという時の非常食として使えます。

ローリングストックにおすすめの食品は、「水・米類・麺類・缶詰・インスタントスープ・乾物・お菓子・野菜ジュース・ドライフルーツ・レトルトカレー・栄養機能食品」などです。

ストックしておきたいキッチン用品は、「カセットコンロ&カセットガス・卓上IH・クーラーボックス・保冷剤・紙皿・紙コップ・割り箸・サランラップ」などです。

普段食べているもの、使っているものを多めに備蓄するローリングストックは、誰もができる防災対策です。

いざという時に自分で自分の身を守るために、今すぐ始めましょう。

 


参考・出典:スミセイ我が家の防災アンケート2019

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Ely
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30代兼業主婦のWEBライター。ホールフードジュニアマイスター、国際薬膳食育師3級などを取得し、家族に美味しい食事を提供するために日々料理に力を入れています。