入院をする理由は様々ですが、退院後は食事内容に気を使う必要になってしまうことが多いです。
また、出産の場合は、退院後に食事を作るのは負担となります。
入院によって衰えた筋力や体力を補うためにも栄養バランスの良い食事で早い回復を目指す必要があります。
そんな時には通販の食事配達サービスを利用するのがおすすめです。
例えば、
- 手術を受けた後:消化が良く栄養バランスが良いやわらかい食事
- 治療・化学療法:食事制限が必要な時
- 足・腰など整形外科でのリハビリや手術:食事作りの負担を減らす
- 出産:食事作りの負担を減らす
など、お医者さんや管理栄養士からの指導の上で、自身の体調に合った栄養が摂れて、食べやすい食事が手軽に用意できますので、ご家族や自身の料理の負担を減らすのにも役立ってくれます。
こちらでは退院後、自宅療養中に便利な食事を配達してくれる通販の宅配食サービスをご紹介します。
退院後の食事に便利な通販の食事配達サービス3選

退院後の食生活をサポートしてくれる通販で購入できる冷凍の食事配達サービスを紹介します。
目的、用途に合わせてチェックしてみてくださいね。
1位:nosh
ヘルシーで美味しく糖質を制限できる食事配達サービスです。
糖質だけでなくカロリーも1食500kcal以下、塩分も2.7g以下となっているため、退院後にカロリー、塩分を控えたい人にもおすすめです。
食事は管理栄養士が監修しているため、栄養バランスが良く、入院中に衰えやすい筋力を回復させるためのタンパク質もしっかり摂ることができます。
料金 | 6食4,188円・8食4,984円・10食5,990円 ※食数が増えるごとに単価が安くなる |
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1食あたりの価格 | 599円(10食)〜648円(6食) |
基本メニュー | メイン料理・リゾット・パン・スープ・デザート |
メイン料理の品数 | 主菜+副菜3品 |
ごはんの有無 | 別メニュー※ごはん、パン、リゾット |
配送・送料 | ヤマト運輸・送料は配送先によって変動(例:8食セット購入・関東1,078円、関西935円) |
購入数 | 6食・8食・10食 |
おすすめ用途 | 糖質、カロリー、塩分を控えたい人、出産前後の家族の食事 |

メイン料理はボリュームがある肉、魚を中心に幅広いジャンルの料理が用意されています。
野菜やきのこなどのビタミン、ミネラル、食物繊維食材もふんだんに使っているため、自分で作るよりも充実した食事が手軽に食べられます。
また、消化に良い魚料理もバリエーション豊富で、焼き魚以外にクリームソースや煮魚などを使ったメニューもあり、退院後の胃に優しい食事にもおすすめ。

退院後に通常のお米が食べられない時、食欲が無いといった時に便利なリゾットやスープも用意されています。

noshは食事の中で制限がある人でも効率良く栄養を補給できるメニューが用意されているので、退院後になりやすい栄養不足解消をしっかりサポートしてくれます。

ビタミン、ミネラルや酵素、抗酸化力の高いファイトケミカルが手軽に摂れるスムージーはとってもおすすめ!
通常のスムージーと違い、冷凍なので日持ちが長く、キャップ付きなので解凍後の酸化を防いでくれます。


退院後にヘルシーな食事がしたいけど、味にもこだわりたい。そんな方はnoshがピッタリ!
プランに合わせてメニューを好きに組み合わせられるので好き嫌いがある人にもおすすめですよ♪味、使いやすさ、コスパの面で退院後の食生活をしっかりサポートしてくれます。
ナッシュはメニュー数が豊富で、公式サイトのメニューページでは「カロリー・糖質・脂質・タンパク質・食物繊維・塩分の含有量」を並べ替えてメニューをチェックできます。自身の体調や食事指導内容に合わせた食事が見つけやすいので便利です。
2位:ウェルネスダイニング
退院後に食事制限が必要な方はウェルネスダイニングが役立ちます。
カロリー、糖質、塩分、タンパク質など各制限食に対応しています。
利用者には無料で管理栄養士による栄養相談もできるので、自分で食事を作る時にも役立つサポートが受けられます。
送料も定期購入は385円と安いので、食費を抑えながら食事制限が進められます。
料金 | ■カロリー制限気配り宅配食 7食4,860円・14食9,504円・21食14,040円 ■塩分制限気配り宅配食 7食4,860円・14食9,504円・21食14,040円 ■たんぱく&塩分調整気配り宅配食 7食5,184円・14食10,152円・21食15,012円 ■糖質制限気配り宅配食 7食4,860円・14食9,504円・21食14,040円 ■健康応援気配り宅配食 7食4,644円・14食9,180円・21食13,608円 ■(厳選)栄養バランス気配り宅配食 7食4,968円・14食9,828円・21食14,580円 |
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1食あたりの価格 | 648円〜741円 |
基本メニュー | メイン料理・トクホごはん・味噌汁 |
メイン料理の品数 | 主菜+副菜3品 |
ごはんの有無 | パックごはん別売り |
配送・送料 | ヤマト運輸・送料770円・定期購入385円(初回送料無料) |
購入数 | 7食・14食・21食 |
おすすめ用途 | 食事制限が必要な方 |


制限食と言っても、主菜は肉・魚を使った様々な料理が食べられます。物足りなさを感じさせない満足度の高い内容です。


野菜は小さめにカットされていて根菜も柔らかく調理されていますので、食べやすいです。
味付けは素材の味を活かして下味からしっかり付けられているので、美味しく食べられます。





ウェルネスダイニングはトクホの味噌汁、低たんぱくごはん、カロリーオフご飯、発芽玄米ごはんが用意されています。
そのため、おかずだけでなく、ご飯、味噌汁でも食事制限をしっかり進められます♪
3位:やわらかダイニング


退院後に食欲不振な時にも食べやすい消化が良く、噛む、飲み込む力が衰えている時に便利な食事配達です。
献立は管理栄養士が監修したバランスの良い食事になっていて、程よい柔らかさ、口に入れやすい大きさ、箸ですっと切れる柔らかさ、スプーンや歯茎で潰せるムース食など、3段階のやわらかさから選べます。
食事の内容も見た目にもこだわり、色彩もあるので、ムース食でも食べる楽しみを感じられるのも魅力です。
料金 | ■ちょっとやわらかめ宅配食 7食4,968円・14食9,828円・21食14,580円 ■かなりやわらか宅配食 7食5,616円・14食10,692円・21食15,984円 ■ムースやわらか宅配食 3食1,620・7食5,616円・14食10,692円・21食15,981円 |
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1食あたりの価格 | 694円〜802円 |
基本メニュー | メイン料理 |
メイン料理の品数 | 主菜+副菜3品 |
ごはんの有無 | 無し |
配送・送料 | ヤマト運輸・送料770円・定期購入385円(初回送料無料) |
購入数 | 7食・14食・21食・3食(ムース) |
おすすめ用途 | 消化の良い食事、やわらかい食事が必要な方 |



ムース食も用意されている食事配達サービスは少ないです。
やわらかダイニングはムース食で通常の注文以外に3食のお試しが用意されているので、退院後の食事でお悩みの方が気軽にお試しできます。
退院後に食事配達を利用する時の選び方


退院後の食事では胃や腸の病気などで手術を受けた場合などは通常の食事の中で控えるべき食材などが指導されます。
例えば腸の場合は食物繊維を控える、胃の病気、食道の病気の場合は1回の食事量を減らしながら少しづつ量を増やすといった食事が必要になることが多いです。
その中で、
- 消化が良い食事ができる
- 飲み込みやすいおかず
- タンパク質がしっかり摂れる
- 少量でも栄養価が高いメニューがある
- 食物繊維量が把握できる
これらは退院後の食事の中で指導されることが多いですよね。
さらに食事配達サービスでは、
- 容器が冷凍弁当でワンプレートか、個別包装の冷凍惣菜か
- 制限食メニューが充実している
- 食材の固さや大きさ、味付けに配慮されている調理
- 短期利用がしやすい
という点は継続して利用する時に重要になります。
退院後の食生活のポイント


病気になって退院後も食事に気を使う必要があるケースは多いです。
こちらでは、家族が入院、手術を受けた際に病院から指導された食事のポイントをシェアします。
指導やアドバイスは食欲が無い時や効率よく栄養を摂るために意識したい点が多かったです。



食べた後はすぐに横にならずに1時間くらいは体を起こした状態で過ごすことで胃液や食べ物の逆流を防ぐことができるので、食事アレンジだけでなく食事後の過ごし方も体調を良く保つポイントとなっています!



1日の食事回数は何回くらいが良いでしょう?



退院時に医師からの指示を守りましょう。食べるように勧められても食欲が無いという時は1日3回プラス間食を活用して1回の食事が少なくてもエネルギーを摂れるように工夫することも大切です。
食べやすい調理アレンジ
おかずを食べやすくする調理アレンジで飲み込みやすく、胃腸への負担を減らす必要があります。
調理では煮込む、ゆでる、蒸す、食材を細かく切って柔らかくなるような調理を基本に、噛む、飲み込むといった点が不調な場合はミキサーやフードプロセッサーを使って細かくしてみたり、ペースト状にするのがおすすめです。
また、食材を細かくすると、口の中でバラバラになり、飲み込みにくいということが考えられるので、片栗粉、ゼラチンなどを使ってとろみをつけ、食材がバラけないようにするのもポイントです。
とろみがつくことで喉通りも良くなるので、食べやすくなります。



食べやすい調理の中では、自分に合った食べ物の温度や味付けを見つけるのもポイントです! さっぱりしたおかず、冷たい物、逆に熱い物など体調に合わせて、食べやすいものを見つけるのがおすすめです!
- 玄米・雑穀米・押麦、大豆や小豆、アスパラガス・セロリ・さつまいも・ごぼう・たけのこ・昆布・ひじきなど
1品の量を少なめで品数を増やしてみる
胃腸関係の病気の場合、食事量の制限の他に食欲不振になることがあり、入院で体力が落ちてしまい、退院後も中々栄養補給がうまくいかないケースが多いです。
食欲が無い時は一つのおかずの量が多いよりも、1品の量は少なめにして品数を増やしておくことで食べやすくなり、色々な食材に含まれる栄養も摂ることができます。
和え物や酢の物、佃煮、汁物、フルーツなど箸休めとなるおかずを食事に取り入れましょう。
消化に良い刺激の少ない食品を取り入れることで、負担を減らしながら品数を増やせます。
- 炭水化物:お米・うどん・そうめん・食パンなど
- タンパク質:白身魚・エビ・鮭・カニ・牛乳・チーズ・赤身肉など
- 脂質:バター・マヨネーズ・植物油
- ビタミン:白菜・ほうれん草・ブロッコリー・トマト・キャベツ・きゅうり・玉ねぎ・りんご・バナナ・桃など
- デザート:ゼリー・プリン・羊羹・カステラ・ババロア・ビスケットなど
- 飲み物:麦茶・紅茶・煎茶・番茶など



鶏肉は皮を取る、緑黄色野菜で皮があるかぼちゃなどは皮を剥いて食べることで消化がしやすくなります。
噛む回数を意識する
退院後は消化に良い食事をすることが基本です。
ただ、やわらかく調理することだけでなく、食べ物をよく噛んで食べることで消化しやすくなり、胃への負担を減らすことができます。
お医者さんからのアドバイスでは1口で20〜30回を目安に噛む回数を意識することをおすすめされました。
噛む回数が増えれば満腹感も得やすくなり、退院後にカロリーや糖質など食事量を控えなくてはいけないという人にもおすすめです。
少量でエネルギーを摂る工夫
退院後に食欲が無い、もしくは胃の手術などをして食べる量に制限があるという場合、少量でエネルギーを摂ることを工夫することが大切です。
1日に必要なエネルギー量の目安は現在の体重と身体活動レベルに合わせて体重1kgあたりのエネルギー20〜35kcalを掛けることでおおよその必要なカロリーがわかります。
人間には基礎代謝という何もしなくても消費されるエネルギーが約20〜25kcalあります。
さらに、
- デスクワークなど体をあまり動かさない人:25〜30kcal
- 外を歩く、立っている時間が長い人:30〜35kcal
- 体をよく動かす、力仕事をする人:35kcal〜
というような段階があります。
例えば現在の体重60kgの人で退院後の身体活動レベルが低い人の場合は
60kg☓25kcal=1500kcal
となり、1500kcalが最低限必要なカロリーの目安になります。
退院後に食事量が少ない人の場合はエネルギー源になる炭水化物の他に脂質でエネルギーを補うことも意識することもポイント。
脂質が多い肉や魚は通常よりもしっとりと食べやすいため、退院後に脂質の制限が無い方に良いとのこと。
また、バナナや生クリーム、カスタードクリームといった食品をデザートに取り入れることで少量でもエネルギー補給になります。
- 肉:薄切りロース・豚ひき肉など
- 魚:サンマ・イワシ・鮭・ブリなど
- 乳製品:クリームチーズ、生クリーム、練乳など
- 調味料:マヨネーズ・ピーナッツバター・バターなど
汁物で栄養と水分を摂る
汁物を食事に加えることで、栄養を補いながら水分の補給にもなります。また、汁物は噛む回数が少なく済みますし、箸休めにもなります。
食欲が無いという時にも味噌汁やスープは飲みやすいのでおすすめです。
また、食事量が少なくなって心配なのが脱水症状です。体調に合わせて冷たい水、温かいお茶など水分補給をしっかり摂りましょう。


食事を分けて食べる
手術などで胃切を受けた場合などは、胃の容量が減るため、食べる量が少なくなってしまうことが多いです。
そうなった場合は少量で食事の回数を増やす、間食を組み合わせてエネルギーと栄養を摂ることがおすすめされます。
旬の食材で栄養を摂る
旬の食材は美味しくて栄養価が高いため、食事に取り入れることで少量で栄養を摂りやすくなります。
季節を感じる彩りのある食事は食欲をそそりますので、退院後の食生活を充実させてくれます。
退院後の食事レシピ


退院後の食事を作る時には消化を助けるアミラーゼを含む大根、魚にレモンや酢の物を加えた煮汁を使うといったアレンジを加えることで胃にも優しくもたれるのを防いでくれます。
特に主食のお米を食べやすくするおかゆをアレンジすることで、退院直後の食事を楽しむことができます。
おかゆは消化に良いものの、味のバリエーションが少なく飽きてしまう人が多いです。
また、胃の消化力が低下している場合はさらに消化を助けるなどのアレンジを行うことで胃への負担を減らせます。
おかゆに大根おろし・白だし
- ご飯:100g
- 大根:100g
- 白だし:大さじ1
- 塩:少々
- 卵:1個
- 水:150g
- 大根の皮を剥いてすりおろしておく(大根の汁にもアミラーゼが含まれるので捨てない)
- 鍋に水、ご飯、大根おろしの汁、白だしを入れて中火にかける
- 沸騰したら溶き卵と大根おろしを入れて弱火で加熱
- 卵と大根おろしに火が通ったら味を見て塩をお好みで加えて完成
卵のあんかけを加えたおかゆ
- ご飯:100g
- 卵:1個
- ツナ缶:30g
- めんつゆ3倍濃縮:大さじ1
- 三つ葉:少々
- 片栗粉:5g
- 水溶き片栗粉用の水:10cc
- 塩:少々
- 水:150g
- サラダ油:小さじ1
- フライパンに油をひき溶き卵にツナを加えた卵液を入れ、手早くかき混ぜながらふんわりと火を通して火を止め、器などに移しておく
- 鍋にめんつゆを入れて火にかけ、沸騰してきたら、火を止めて水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。
- とろみが付いたら1の卵にかける
- 鍋に水、ご飯を入れて中火にかける
- 沸騰したら弱火で加熱
- 好みの柔らかさになったら味を見て塩をお好みで加える
- 器におかゆを移し、卵あんかけを乗せて完成
退院後の食事は一工夫で美味しく栄養が摂れる


退院後の食事のポイントや食事作りの負担を軽くしてくれる食事配達サービスをご紹介しました。
退院後の食事は病気や体調によって食事内容が変わってきますが、食事に制限がある中でも一工夫することで、消化にも良くて美味しい食事になります。
また、果物や食材を取り入れて食事量が少ない時にも効率良くエネルギーが摂れる工夫をするのがおすすめです。
栄養価やカロリーを考えながら食事を作るのが難しい場合には通販の食事配達サービスを利用することで、自分で考えるよりもバランスの良い食事ができます。
退院後に早く元気になるために、日々の食事から意識していきましょう!

